1972年製となる大変貴重なMARTIN D-41堂々の入荷でございます。
最高峰モデルとなるD-45同様のソリッドアバロンによる3F始まりのヘキサゴンポジションマークやパーフリング&ロゼッタ、ヘッドのホワイトパールによる縦ロゴの装飾なども非常に豪華なこのD-41。
1969年から生産され、本機は72年製となる初期モノ。
トップは大変目の細かなジャーマンスプルース、サイド&バックはローズウッド、エボニー指板とブリッジ仕様となります。
ペグはオリジナルと思われるパテント入りのグローバーペグ、つまみのゴールドメッキは色あせて薄くなっておりますが本体は綺麗に残っております。
状態としては、経年変化を感じるトップ板には無数のウェザーチェックがみられ、ピックガードは交換されております。
ネックリセットされており、ブリッジの高さ調整、サドルの溝も若干広げられており、現在の弦高12F6弦側2.2㎜/1弦側1.6㎜程と大変弾き易くセットアップさせております。
42.5㎜程となるナット幅、スクエアネック仕様でネックはフラット状態で大変良いコンディションとなります。
ボディ内部ブリッジプレートはオリジナルプレートの上に補強材が取り付けられております。
ネック裏はおそらく塗装を塗り直していると思われます。
ブレーシング接着跡は見られますので、過去に行っている可能性がございます。
ロゼッタから指板脇につきクラック接着跡は見られますが、ブレーシングがありますので割れ止めはなく、接着のみの修理跡となっております。
フレット残も十分あり、演奏性は抜群に良い個体でございます。
ノンスキャロップドブレーシングの芯のある低音と鈴鳴りを感じる高音、ジャーマンスプルース特有の艶のあるサウンドが非常に煌びやかに鳴ってくれております。
50年程の経過の過程での幾度ものリペアを施し、しっかりと育ちきった貫録の逸品となります。
塗装のヤレ感もかなり感じますが、大変貴重な70年代初期のD-41、是非店頭にて試奏お待ちしております。
マーティンロゴ入りハードケース付属。