TANTANカスタム第2弾!極上のハカランダ&アディロン、こだわりのヴィンテージスペックモデル

ASTURIAS TRAD D Reverence T-LIMITED JACARANDA

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表面板:アディロンダックスプルース単板(ブラック&ウッドロゼット/ヘリンボーンフレイムメイプルメイプルパーフリング)

横・裏板:ハカランダ単板

スケール:645.2mm

指板:エボニー(エンド部削り出し/ダイヤモンド&スクエアインレイ)

指板幅:44.5mm(ナット)

ネック:マホガニー(ナット裏ダイヤモンドヴォルート)

駒:エボニー(ヴィンテージスタイル)

天神板:ローズウッド(ASTURIASロゴ)

塗装:オールラッカー仕上げ

ジョイント:14フレットクリアー

糸巻き:GOTOH

ピックガード:TOR-TIS U.S.A.


アストリアスのヴィンテージスタイルモデル TRAD D Reverenceはもともと1930年代のD-28スタイルなのですが、今回は厳選したアディロンxハカランダを使用することでよりヴィンテージライクに仕上げたこだわりの当店カスタムモデルです。

久留米の工場まで足を運び、出来るだけ多くの材の中からこれぞというものを厳選した至極の逸品に仕上がっております。

トップにはアディロンダックスプルース、サイドバックにはハカランダの組み合わせにしたのですが、いずれもたくさんの製材された材料の中から、杢目はもちろん硬さやしなり具合なども考慮して選び抜いた材を使用しております。いまや希少材となっているアディロンダックも比較的目幅が詰まっていて木目がまっすぐ通った材を選べましたし、ハカランダについては近年では珍しいかなり色の濃い良質のものを選ぶことが出来ました。今後これだけ良い材料の組み合わせで作れる機会はそう多くは無いと思いますので、貴重な1本が出来たかなと思います。

ちなみにオーダー時にはまだ決まっていなかったのですが、2017年からインディアンローズウッドもワシントン条約の取引制限下に入ってしまいました。ブラジリアンだけではなくあらゆるローズウッドの国際取引が厳しくなっていくかもしれない中で、国内にあるこういった全ての良質のローズウッドも更なる高騰が懸念されるところです。

今回は直接工場に行ったことにより、ネック材も出来るだけ狂いの少なそうな木取りのものを選んだり、バインディングも多くのメイプル材の中から色味やフレイムの出方など統一感を持って使用することが出来ました。スロッテドスクエアインレイのエボニー指板も良質のものを使えましたし、こういった普段なかなか選べないところまで実物を見ながらチョイスできるのは、直接工場に足を運んだ成果かなと思います。

音色の面では、もともとTRAD D Reverenceがフォワードシフトのスキャロップブレーシングでしたので、そこはそのまま活かしました。それによって、材料が変わることで音量音質がこれほど変わるのかと改めて驚かされました。シトカxインディアンに比べると、まず音量が上がったと感じることと、かなりメリハリが効いたより粒立ちのはっきりした音質になりました。弾いてる自分ももちろんですが、前で聞くとその音圧に圧倒される感じがしますね。

職人さんと音のイメージなどを綿密に打ち合わせながら材やスペックを決めていったことにより、想像を上回る素晴らしいギターが完成いたしました。

もちろんこのままでも大変素晴らしいギターなのは間違いないのですが、更に当店では一手間加え、フィンガースタイルでより演奏性の高いセッティングへとブラッシュアップいたしました。

まず弦をMARTIN MSP4100(PHOSPHOR BRONZE/LIGHT)に交換し、弦高は6弦12F:2.2mm、1弦12F:1.5mmほどに調整、サドルもオクターブピッチを考慮した形状に仕上げました。

ここまで低めのセッティングにもかかわらず、テンション感や音の艶がスポイルされた感じは無いことからも、アストリアスのしっかりとした造り込みがうかがえますね。

国内屈指の工房の技術の粋を集めた逸品を、是非肌で感じ取っていただければと思います。