現代の名工辻四郎氏が茶木弦楽器製作所時代に手掛けた一本が入荷いたしました。
17インチのアーチトップ単板ボディで、
トップはスプルース、サイドバックにはメイプルが使われています。
ネックはおそらくメイプルとエボニーの5プライで、指板もエボニーです。
ペグは「PAT. PEND. U.S.A.」の刻印が入ったGROVERの104がついています。
ヘッドインレイや指板デザインからはオリジナルL-5CESを思わせる雰囲気が漂っていますね。
そしてChakiのカッタウェイといえばフローレンタインの印象が強いですが、
こちらの個体はベネチアンになっている所も特徴的ですね。
ネックコンディションは良くトラスロッドもまだ多少効き代は残っています。
ただフレットはすり合わせをされて低くなっており、大体6分山程度ではないかと思います。
ピックアップやアッセンブリーは前オーナーが茶木に依頼して取り付けたとのことです。
裏を見るとGIBSONのナンバード・ステッカード・ハムバッカーのように見えますが、
本人も昔のことで、なおかつお任せで取り付けてもらったそうなので、定かではありません。
また同時にブリッジもGOTOH製のものに交換されています。
ボディトップには3か所ほどクラックリペアの跡があり、バックのセンターもクラックリペアされています。
おそらくその時にボディはオーバースプレーされています。
今回は改造歴や修理歴があるため、お買い得な価格設定かと思います。
汎用ハードケース付