1965年に従来なかった3ピースのバックが採用され生産が始まったD-35、
こちらは1977年製で、かなりコンディションの良い1本です。
スプルーストップに3ピースのローズウッドサイド・バックや、28などに比べると若干細めのブレーシングなどの作りから得られる
D-35らしい深みがあるきらびやかなサウンドが特徴で、それでいて70年代らしい芯の強さも感じられます。
日本のフォークソングには欠かせないアイテムで、フィンガーピッキングやアルペジオによる美しいサウンドもちろんのこと、
ストロークでもダイナミックな箱鳴りが楽しめます。
状態も非常に綺麗で、ウェザーチェックも少なめ、傷もほとんどありません。
サウンドホール側ピックガードの脇にうっすらマーチンクラックが入っていますが、
接着処置済みのようで現状で動きはありません。
また、6弦側指板バインディングの12Fあたりで一度切れた部分を継いであります。
もちろんこの年代なのでSQネックですが、ネックの反りもほとんどなく、
弦高も6弦12F:2.6mm、1弦12F:1.7mm程度と大変弾き易いセットになっています。
フレットはおそらくリフレット済みで、高さもまだまだありますので、しばらくはこのままお使いいただけると思います。
パーツ類もサドルが新しく牛骨のものに交換されている以外は、ナット、ペグ、ブリッジピンなどすべてオリジナルのままです。
ネックヒール部分のストラップピンは後から追加されています。
音、コンディションともに抜群のこちら、70年代D-35をお探しの方にはかなりおすすめの1本です。
ケースは最近のMartinのTKL製モールドケースで、金具が1か所補修されています。