2017 MARTIN&FISHMANファクトリーツアー


今回はボストンにあるFISHMAN、そしてナザレスにあるMARTINのファクトリーツアーに参加させていただきました。

FISHMANは初めて訪れたのですが、最近工場を建て替えたそうで非常にきれいでした。まだ完成していないセクションもあり、すべてが完成するにはもう少しかかるようです。

MARTINの工場は10年振りくらいだったのですが、工場内はだいぶ改装されており、カスタムショップ部門がかなり広がった印象です。

まず初日は夜ボストンの空港に到着し、定番の向こうの白いバスでホテルまで移動し1泊。あいにくの雨でしたが、緑豊かな良いところですね。

翌朝からボストンのFISHMAN工場を訪問。ウェルカムボードには、今回ツアーを企画してくれた代理店の黒澤楽器さんとディーラーの名前がありました。

最初はまず工場内を見学させていただきました。

研究開発の部門から生産部門、チェック部門とつながっていました。FISHMAN社では何重ものチェック体制で不良返品率をかなり下げることに成功しているそうです。確かにこれまで結構な数のFISHMAN製品をお取扱いしてきていますが、初期不良というものにあたったことはありません。この辺りもそのチェック体制が実を結んでいるのだと思います。

 


最新のPAシステムSA330Xは相当売れているようで、かなりの数のサウンドチェックが行われていました。一つ一つを人の手でチェックし、問題点があれば再調整をしてパッキングへと送られていきます。新しく広い倉庫には、ものすごい数の330やサブウーファー、ミキサーが出荷待ちの状態で並んでいました。

そしてその横にはアメリカの梱包では定番のブツが大量に!後始末に困るので、ホントやめてほしいです。。幸いこれまでのFISHMANの箱にこれが入っていたことはまだないので、アメリカ国内の発送用だと願いたいですね。

ちなみに倉庫には定番商品のほかに、日本では見たことのないキーホルダー型チューナーなど、変わった商品も山積みになってました。


ピックアップの開発ルームには様々な楽器が置いてあり、各々の楽器の特性に合わせた製品を日々模索しているそうです。

そしてその奥には、FISHMANが誇るAURAアコースティック・イメージング・テクノロジーの心臓部がありました。手前には録音した様々なマイクの音をイメージ化するシステムが整然と並んでおり、その奥の部屋には、まだ完成前でしたが録音ブースとそれに使う様々な年代のコンデンサーマイクなどが置かれていました。このマイクだけでも相当な金額ですよね。

ですが、これだけの機材を揃えることで、よりリアルなアコースティックサウンドを日々研究していることがうかがえます。


工場見学の後は、エレキ用のピックアップFRUENCEの紹介や出たばかりのSA330のシステム、ワイヤレスMIDIシステムのTRIPLEPLAYのプレゼンがありました。

SA330Xはかなり使いやすいPAシステムで、今現在は当店にも在庫ございますので、実機でお試しいただけます。また近々サブウーファーもご用意できると思いますので、皆様にもぜひお試しいただきたいと思います。

ワイヤレスMIDIシステムはFISHMAN社としてはかなり推していましたが、今のところ電波法の関係などもあり日本への導入は未定となっております。ですが、最近あまりMIDIシステムの話を聞いていなかったので、話自体はすごく新鮮でした。

そして最後にはFISHMAN社の方たちがそれらのシステムを使ってライブをしてくれ、実際の音も体感することができました。

 

丸一日かけて熱心にご説明いただいたFISHMAN社の皆様、ありがとうございました。これからも多数の製品の取り扱いがあると思いますが、今後の展開や販売の参考にさせていただきます。


さてさて二日目、早朝から昨日のバスに乗り込み、ボストンからナザレスまでおよそ6時間のバス移動。今回の移動の中でこれが一番きつかったことは間違いないでしょう。ようやくお昼頃MARTIN社に到着し、カスタムショップについてのプレゼンと選定がありました。話によると今後カスタムショップの製品には写真のようなサティフィケートペーパーと仕様書が付属することになるそうです。確かに今まで何もついてなかったのが不思議なくらいで、ようやくかといった感じでもあります。

この日は工場の終業までそれほど時間もなかったのでこれで終了。

お疲れ様でした。


この日はみんなで近くのCoca-Cola Parkに3AのLehigh Valley IronPigsの試合を見に来ました。本場のボールパークの雰囲気、すごく良いです!MARTIN社も関係しているらしく、大きなギター型の看板が外野スタンドに設置してありました。

席も全部用意していただき、ホットドッグにハンバーガー、特大のビールも満喫しちゃいました。

そして最大のサプライズは、なんと2試合目開始の時に黒澤社長が始球式に立ちました!向こうの始球式は10人くらいが次々に投げていくスタイルで、あっという間に投げてしまいましたが、ちょっとうらやましかったです。

それにしても向こうは陽が長く、始球式は20時半くらいだったのですが、まだ結構明るかったです。


それではMARTIN工場2日目。

まずは弦のプレゼン。MARQUISやSP、RETROの紹介の後、新製品TITANIUM COREの紹介がありました。見た目はニッケルワウンドのようですがチタンを芯線に使っており、どうやらかなりの高額になりそうな雰囲気でした。

そのあとは、ファクトリーツアーに行き、カスタムショップ部門を中心に見て回りました。その時ちょうど作業していたのは、バックのセンターシーム貼りや刻印入れの作業をしている方と、カスタムインレイを入れている方でした。どちらもカスタムショップの職人技を目の当たりにでき、興奮いたしました。特にカスタムインレイに関しては、レーザー加工の技術が進んでいることもあり、指板だけでなくトップにもかなり緻密なインレイを入れて製作もしているそうです。

職人技と最新技術をうまく融合し、様々な新しいモデルを生み出しているのですね。

それではお昼休憩、この日は特大のピザでした!


そして午後はカスタムオーダーの材選定!

まずはD-28SQモデル。かなり木目の詰んだきれいなシトカスプルースを選ぶことができました。バックのインディアンローズも良い感じですので出来上がりが楽しみです。

それから、STYLE-3K用のコア材も選定いたしました。Highly Flame Koaの中にかなりよさそうなものが2本分あったので、予定変更で2本作ることにしました。ウクレレはトップ・バックともに1ピースで作りますので、写真のコア材の右の材で1本左の材で1本制作いたします。こちらもかなり雰囲気のある3Kが出来上がると思いますよ。

完成はおそらく年末頃になる予定ですので、興味ある方お問い合わせください!

予定価格などわかりましたら、この欄に情報更新いたしますので、たまーにチェックしてくださいね!


最後はMARTIN MUSEUMを見学いたしました。以前ミュージアムを新しくしたときに一度来たことはあったのですが、その時とは展示内容も変わっていて、また新鮮な感覚で見ることができました。本当にお宝級の楽器が並んでおり、MARTINの180年以上の歴史を感じさせてくれる貴重な空間となっております。

ニューヨークから車で2時間ほどですので、興味のある方、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。


今回のツアー、最大の目的はカスタムオーダーの材選定でした。こちらももちろん大変うまくいったと思いますが、それだけでなくその他の時間も非常に充実したものとなりました。

また、普段なかなかお会いすることのない他ディーラー様との交流も非常に楽しく、それもまた一段とこのツアーを充実したものにしていただけたと思っております。

ツアーを企画していただいた黒澤楽器店様、MARTIN社様、FISHMAN社様、そしてディーラーの皆様、ありがとうございました。

 

それではあと半年ほど、皆様とともに楽器の完成を楽しみに待ちたいと思います!